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検査データの改ざん

免震・制御装置の検査データの改ざんがマスコミをにぎわしています。(2018年9月16日公表
これは2003年からおこなわれていた可能性があるとのことですが、公表された70件の施設のうち半数以上の42件はデータが残っていいないため、基準に適合しているかどうか不明とされています。

これら公表された施設が、いつ建設されたかの時期は明確にされていませんが、免震・制御装置が多く使われるようになったのは2011年の東日本大震災の後であることを考えると、検査データは短期間しか保存されていないと見受けられます。

検査データなどは法律で保存が義務付けせれているものではなく、その会社で独自に決めてもよいものですが、品質保証やアフターサービスのためにある程度長期間の保存は必要だと思われます。もっとも改ざん後のデータはすべて保存してあったかもしれませんが、このような時に説明責任を果たすためにも、検査の生データを何らかの方法で残すべきでした。

家電製品のように、その製品が使われる期間が比較的短いものであれば、必要以上にデータを保存するのは不必要でしょうが、建物の場合は短くても30年以上はあるはずで、免震や制御の性能を左右する重要な装置であることを考慮すれば、データ保存に対して注意を払っていただきたいものです。

2018年10月20日

ペーパーレス

ITmedia ビジネスオンラインが2018年8月28日に、「なぜ今「ペーパーレス」が再注目されているのか?」の記事を掲載しました。これによると、これまでにペーパーレスには2回のブームがあり、最初は1970年代で、PCが社内や部内に1台、2台と導入され、OA(オフィスオートメーション)の未来像とうたわれましたが、技術や環境が整っておらず、お題目として終わってしまったとのことです。

次のブームは1990年代半ばで、PCが普及し、社内ネットワークも導入が始まった時で、コストやエコの観点からペーパーレスが本格的な定着が始まりましたが、スキャナーやデータを保存するストレージも高額だったこともあり、考え方は定着したものの広く普及することはありませんでしたが、いま改めて注目されて来ているとのことです。
これまでの目的が、「エコ」や「コスト圧縮」であり、単なる「どう紙を減らすか」であったものが、「ワークスタイル改革・生産性向上」の目的が加わったからであるとしています。

これまでのペーパーレスを考えると、ユーザーからの強い要望からではなく、メーカー主導であったような感じがしてしまいます。この技術・装置を導入すれば、倉庫にある紙を安心して捨てることができるようになりますとか、部屋の中をすっきり整理することができますとの売り言葉に、あまり深く考えることなく乗っていたのが実態なのではないでしょうか。
この記事では触れられていませんが、1980年代には光ファイリングの装置が販売されて、大いに宣伝されましたが、これもそれほど普及しませんでした。

ペーパーレスが進まなかった一つの原因は、口ではペーパーレスを唱える上司などには、一度読めばいいようなメールを印刷して読んでいたり、ごく一部分だけが必要な資料もすべて印刷するなど、多くいたからだと思われます。また、キーワードをどのようにつければいいのか、どのように検索して利用するのかが明確ではないため、誰でもができるのではなく、専門家にまかせざるを得なかったことも一因でしょう。

また若手を中心に、会議にパソコンやタブレットを持ち込み、資料の閲覧やメモを取ったりしている人が増えていますが、いまだに紙の会議資料を要求する高年齢層がいれば、ペーパーレスなど進むわけがありません。

いま注目されているキーワードは、「ワークスタイル改革・生産性向上」ですが、これも何となく政府主導、メーカー主導の掛け声のようで、働き方改革ではなく、働かせ方改革の感じがぬぐえません。

残業時間削減として、家などでサービス残業を奨励したり、通常は勤務時間に通勤時間を含めませんが、浮いた時間で仕事ができるなどは組織目線ですね。本当は、いつでも、好きな時に休める、退社できることが必須ですが、またあの人は出てきていないと言われるとか、あの定例会議には必ず出席するように、などの圧力があってはなかなか実行できるものではありません。

2018年09月03日

STOP! パスワード使いまわし!

先日(2018年8月7日)に書いた「使いやすいパスワード」の中で、「パスワードの定期変更は必要なし」と触れていましたが、8月20日の読売新聞に『「パスワード定期変更は不要」対応分かれ困惑も』との記事が掲載されました。この記事によると、総務省は定期的な変更は不要としているのに対し、経済産業省が出している「情報セキュリティ管理基準」は改訂されず、民間での対応が分かれており、困惑が広がっているとしています。

このたびキーマンズネットから「パスワードは定期的に変更すべきか」とのメールが配信されました(2018.8.21)。ここでは「パスワードの定期更新はリスクを高めるだけだ。」としています。定期変更を強いられることで、かえって攻撃を受けやすい状況に陥ってしまうとのことです。

これに対応して、「パスワードの常識は常に変化する」と明確に、定期変更を強いられることで、かえって攻撃を受けやすい状況に陥ってしまうとJPCERTやIPAが毎年行っている「STOP! パスワード使いまわし!」キャンペーンの紹介をしています。

このキャンペーンでは、パスワードは長めとし、他のサービスで使用しているパスワードは使用しないなどとしていますが、実際はパスワードが必要なシステムは多く、どこまで理想に近づけることができるかが課題であると思います。

2018年08月22日

長期保存のためのフォーマット

2018年8月、米国議会図書館(LC)は、長期保存のための推奨フォーマットのガイド“Recommended Formats Statement”の2018-2019年版を公開しました。(国立国会図書館 カレントアウェアネス・ポータル

このガイドは電子データに関するものだけではなく、対象は紙、フィルム、光ディスクなど幅広いものです。この中で、推奨フォーマットのほかに、これらに付与すべきメタデータも指定しています。

イメージ画像の推奨フォーマットとしては、1.TIFF、2.JPEG2000、3.PNG、4.JPEG となっており、当然でもありますが、2014年に米国公文書館が出している推奨フォーマットとほぼ同一のものです。これに対して、日本の国立国会図書館の「資料デジタル化の手引 2017年版」では TIFFをデファクトスタンダードとし。比較的高品質・高圧縮であることから、JPEG 2000も推奨するとしているほか、用途に応じてGIF、PNG、JPEG又はPDFの画像フォーマットから選択する場合もあると、GIFを選ぶなど、多少の違いが見受けられます。いずれにおいてもTIFFがもっとも推奨されています。但し、これは保存用の場合であり、提供用にはJPEG2000、JPEGのほかPDFがあげられています。

ここで思い出されるのが、あるスキャナーメーカーの方が、TIFFには方言がありすぎるので、絶対に使ってはいけないと強調されていたことです。このメーカーのスキャナーに標準で搭載されているソフトでは、PDFとJPEGでしか出力されないようになっており、一度PDFで取り込んだ後、TIFFに変換するしかないようです。

2018年08月16日

富士山測候所の日誌を廃棄

毎日新聞が2018年8月10日に、「富士山測候所 日誌を廃棄 68年間つづった貴重な40冊」と報じました。これは「カンテラ日誌」のタイトルで、測候所が山頂に移転した1936年から無人化された2004年まで書き継がれたもので、東京管区気象台に保管されていましたが、昨年11月以降に「文書整理の一環」で廃棄していたとのことです。

「毎日の出来事や感想を個人的に書き留めたもの。職務ではなく、行政文書に当たらない。」と判断して、他の行政文書と一緒に溶解処分したとのことです。業務ではなく私的な文書であり、行政文書(公文書)にはならないでしょうが、安易に廃棄してしまうのは、いかがなものかと思います。

ほかの人に読んでもらうことを意識せず、見たまま、感じたままを淡々と書き綴ったものは、下手に脚色したものに比べ、より心に響くものがあり、歴史的には一級の資料でしょう。このようなものは廃棄せず、公文書館や博物館などに移すなどして保存してほしいものです。

2018年08月11日
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