公文書管理
2019年12月24日に開催された第80回公文書管理委員会で、「令元年における公文書監察の取組について」と題する資料が配布されました。
これによると中央省庁の部署の96.5%が公文書の管理方法に問題点が見つかったととこことです。公文書管理簿への誤記などには単なるケアレスミスも含むとも思われますが、記載漏れはあってはならないものです。また保存期間終了前に文書を廃棄しているのは、廃棄時に二重チェックを行っていなかったことを示しているようで、公文書が大切なものとの認識が薄いようです。
公文書管理についての今後の取り組みについて、「基本ルールの再確認・徹底」とされています。これはどの程度されるのでしょうか。一般の人から見ると、官公庁で働いている人のほとんどは職員とみなしがちですが、非正規雇用の人や他の官庁からの応援などの人が入り交じっています。このうちの正規職員に対しては公文書管理についての教育は徹底できるでしょうが、非正規雇用の人たちは最低限必要な事だけを教えられるだけではないでしょうか。
一方で「桜を見る会」の出席者名簿については、電子データを削除した時点で公文書を破棄したものとしており、政府はバックアップは公文書には該当しないとの見解を示しています。これに関しては別途考えてみます。