日光街道(9)
いよいよ日光街道歩きの9回目で最終回。前日の終了地点の大沢宿からスタートした。
大沢宿では国道と一致していた街道も、すぐに国道と分かれる。
道は舗装されており、もともと国道とされていたが、国道を付け替えたために別の道として残されたような印象を受ける。それにしても立派な杉並木が続く。
しかし国道と一致する部分では歩道がなく。車道の端を歩かなければならずあまり安全とは言えない。
ここでも一里塚はほぼ完全に残されており、塚に植えられている木も立派なものである。下の写真は七本桜の一里塚にある杉の木であるが、根本が空洞となっており、「並木ホテル」と呼ばれているとのことであるが、これは当然明治以降に呼ばれるようになったとは思うが、このような古くから古いものに対しての安易な呼び方には違和感を感じる。(もっとも屋久島にある縄文杉も同じようなものかもしれないが・・)
今市宿の手前で例幣使街道との追分があるが、こちらも立派な杉並木が残されている。
今市宿では、ようやく古い商家のようなものがあったが、大沢宿から日光まで唯一のものであった。今市は比較的大きな町であり、道の駅もあることからにぎわっていたが、少し外れるとまた杉並木が日光まで続く。
日光街道の最後の宿場は鉢石宿と呼ばれているが、宿場町の感じはなく、東照宮の門前町といった感じで、ここも外国人観光客が多く歩いていた。
日光街道の終点は町はずれにある日光橋を渡ったところであり、下の写真の橋の左側である。この写真はすぐ隣に架かっている神橋(重要文化財)の上から撮影したもの。
日光街道を完全に踏破して、目標は完了したが、せっかくなので東照宮にもお参りして終了とした。31,000歩。(2019年6月2日)
これで5街道のうち、東海道、中山道に続き日光街道も完全踏破できた。残るは奥州街道と甲州街道の2つとなった。