日光街道(8)
日光街道歩きの8回目で、宇都宮宿を少し超えたところの前回の最終地点からスタートした。
しばらくはこれまでとあまり変わらず国道沿いの道が続くが、少し歩くと国道の両側に桜の並木道となる。ただすべてが桜ではなく、ヒノキやその他の種類も混ざっており、それぞれかなり古い木のようである。並木は道路より一段と高い土手のようなところに植わっており、歩道はその外側であり、いわば土手の上を歩くような感じとなる。土手の場合はそれなりに平らな道となるであろうが、ここでは、道が交差するところだけでなく、道に出入りする車のためにその部分が削られており、土手を登ったり降りたりする頻度が高く、歩きにくい道といえる。
道路を走っている車からはほとんど両側の建物は見えず、目立つような大きな看板もなく、このため道路わきにはほぼ同じ色で同じ大きさの看板が設置されており、景観を保つように配慮されているものと思われる。ただ、新しいものはこのスタイルからずれているように見受けられ、派手な色も使用されているものもあった。
下の写真は上戸祭の一里塚であり両塚とも残っているが、並木に隠されて見づらくなっている。この後も結構一里塚が残っているが、案内板がないと見逃してしまいそうである。
宇都宮宿に続く徳次郎宿、大沢宿では並木が途切れて少し集落があるが、どちらにも古い家や本陣跡などは残っておらず、宿場町を歩いた感じは全くなかった。
大沢宿の手前に並木寄進碑があり、ここらから日光までが松平正綱公が寄進した杉並木で、立派な杉が並んでいる。杉並木は日光街道だけでなく、例幣使街道や会津西街道も寄進されており、本当に日光は杉だらけでスギ花粉症では生活し難そうである。
この日は大沢宿で終了。30,400歩。(2019年6月1日)