日光街道(4)
日光街道歩きの4回目で、前回の最終地点である東武動物公園駅からスタートした。
東武動物公園駅はもともと杉戸駅の名前であったものが、動物公園を造った際に名前をかえたとのことであるが、由緒ある宿場名を残さないのは残念な気がする。
東武動物公園駅はほぼ杉戸宿の中心に近く、旧家もいくらかは残っている。
杉戸宿を通り過ぎしばらくすると、日光街道と日光御成道との合流点がある。日光御成道は徳川将軍が日光に参詣する時に利用した道で、今の東京大学付近にある本郷追分から分かれ、ここに至っている。
次の幸手宿は、国道4号線が通り(現在は国道は町の外側を通るバイパスが作られ、県道となっている)、宿場町の雰囲気はまったく残っていない。幸手宿を出ると、右手に権現堂公園が見えてくる。ここはもともと洪水から江戸を守るために作られた堤であるが、現在はさくらが植えられており、観光の名所となっている。この時はさくら祭りは終わっていたがまだほぼ満開の状態で、平日にも関わらず多くの人が訪れていた。
幸手宿からもほぼ国道4号線に沿った道であるが、ここの国道は自動車専用の道となっているため、国道の西側に沿った下道を歩くこととなる。右側を国道の基礎が壁のようで景色はよくなく、次の栗橋宿まで続く。
栗橋宿もほとんど宿場の雰囲気は感じられなかった。
この栗橋宿までは武蔵国であるが、このあと利根川を渡り下総国に入る。日光街道は埼玉県から直接栃木県に入るものと思っていたが、ここで利根川を渡り、一旦茨城県に入るとは意外であった。写真は利根川で、東北本線の鉄橋が見える。
利根川を渡るとすぐに中田宿となるが、ここでも全く宿場町の雰囲気は感じ取れない。ここから古河宿までも単調な道である。写真は古河宿の入り口にあった行燈風の看板。
この日は古河駅から帰宅した。30,000歩。(2019年4月11日)