14.付録
14-1.用語集 (旧「ファイリングの部屋」アーカイブ)

ファイリングの部屋
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これまで hi-ho.ne.jp で公開していた「ファイリングの部屋」を、この新しいドメイン(filingroom..jp)にもコピーしました。不要と思われるページは削除していますが、内容はそのままです。
従来のアドレスにも、当面は残しておきますが、できるだけこちらを利用していただければ幸いです。

 

ファイリングや情報管理などに関する用語の定義を示します。

JISで規定されている定義などを集めたもので、一般的な感覚からは違和感を感じるものもありますが、そのまま転載しています。(説明文の後のカッコ内が、その原典です。)

、う、、く、、な、に、ぬ、ね、の
、む、、や、ゆ、、る、れ、ろ、わ
A-Z

 

 

  アーカイブ機関 (archival authority、archival agency、archival institution、archival programme)
  アーカイブを選択、受入、保存し、利用できるようにすること、及びそれ以外の記録の廃棄に責任を持つ当局、又は制度。(JIS X 0902-1:2005)
     
  アクセス (access)
  情報を探し出し、利用し、検索する権利、機会及び方法。(JIS X 0902-1:2005)
     
  アクセス制御 (access control)
  許可されていない資源の使用を防止すること。許可されていない方法での資源の使用を防止することもこれに含む。(JIS X 5004:1989)
     
  アナログ (analog)
  連続的に可変な物理量、連続的な形式で表現されたデータ及びそのデータを使う処理過程又は機能単位に関する用語。(JIS X 0001:1994)
     
  アナログデータ (analogue data(英)、analog data(米))
  連続的に変化する物理量によって表されるデータ。(JIS Z 6015:2010)
   
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  移管 (transfer <custody>)
  <管理における>記録に対する管理権、所有権及び責任の変更。(JIS X 0902-1:2005)
     
  移行 (migration)
  記録の真性性、完全性、信頼性及び利用性を維持しつつ、記録をあるシステムから別のシステムに移す行為。(JIS X 0902-1:2005)
     
  移動 (transfer <movement>)
  <移動における>記録を、ある場所から別の場所に動かすこと。(JIS X 0902-1:2005)
     
  イメージ化文書
  書面をスキャナ等の画像読取装置を使って読み取り画像情報として電子化したもの(JIS Z 6016で定義づけられた電子化文書と同義)。(引用文献[1])
     
  色再現性
  元の文書の色の再現の程度。(JIS Z 6016:2008)
   
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  エラーレート (Error Rate)
  光記録媒体のデータ読み出し時の誤り率。記憶媒体とドライブ装置との組合せが良好な状態であるかどうかの判断基準を示す。 (JIS Z6017:2006)
     
  エレクトロニックイメージング (electronic imaging)
  電子的手段にる文書の入力、登録、処理、記録、伝送及び使用にかかわる技法。(JIS Z 6015:2010)
   
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  オブジェクト (object)
  設計・エンジニアリング・製作・建設・運転・保守及び廃棄のプロセスの中で扱われる実体(entity)(JIS Z 8245-1:2001)
   
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  改ざん検出 (manipilation detection)
 

偶然又は故意を問わず、データ単位が改変されているかどうかを検出するために使用する機構。(JIS X 5004:1991)

     
  解像度 (resolution)
 

画像の細かさを走査する能力。又は画像の細かさを再生する能力。例えば、スキャナのセンサ画素ピッチ、液晶表示器の画素ピッチを指す。(JIS Z 6015:2010)

     
  階調
 

画像の明部から暗部までの明るさの段階。(JIS Z 6016:2008)

     
  格納
  電子化文書又は電子文書を、磁気ディスクなどの電磁的記録媒体に書き込むこと。(JIS Z 6016:2008)
     
  可逆圧縮 (lossless compresion)
  処理による情報の欠落がなく、処理前の状態を完全に復元可能な圧縮。 (JIS Z 6015:2010)
     
  画素、ピクセル (picture element、pixel)
  ディジタル画像の最小要素。(JIS Z 6015:2010)
     
  画像圧縮 (image compression)
  あらかじめ定められた手順に従って画像データのビット数(情報量)を減らすこと。(JIS Z 6015:2010)
     
  活動の追跡 (action tracking)
  活動に関する時間的制限を監視し、業務遂行者にその制限を課すプロセス。(JIS X 0902-1:2005)
     
  紙文書
  紙に記録した文書。(JIS Z 6016:2008)
     
  可用性 (availability)
  認可されたエンティティが要求したときに、アクセス及び使用が可能である特性。(JIS Q 13335-1:2006)
  情報へのアクセスを認められた者が、必要時に中断することなく、情報及び関連資産にアクセスできる状態を確保することをいう。(引用文献[4])
     
  完全性 (integrity)
  資産の正確さを保護する特性。(JIS Q 13335-1:2006)
  (1).電磁的記録に記録された事項が保存義務期間中に改変し、滅失し、又はき損することを防止する措置を講じていること。 (2).電磁的記録に記録された事項について、保存義務期間中における当該事項の改変又は消去の事実の有無及びその内容を確認することができる措置を講じていること。 (3).電磁的記録に記録された事項について、保存義務期間の間において当該記録事項の改変又は当該電磁的記録の消去を抑止する措置を講じていること。(引用文献[1])
  情報が破壊、改ざん又は消去されていない状態を確保することをいう。(引用文献[4])
     
  管理策 (control)
  リスクを管理する手段(方針、手順、指針、実践または組織構造を含む。)であり、実務管理的、技術的、経営的又は法的な性質をもつことがあるもの。(JIS Q 27002:2006)
  ITCセキュリティにおいては、“管理策”は“セーフガード”と同義語とすることがある。(JIS Q 13335-1:2006)
   
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  機密性 (confidentiality)
  許可されていない個人、エンティティ又はプロセスに対して、情報を使用不可又は非公開にする特性。(JIS Q 13335-1:2006)
  電磁的記録に記録された事項へのアクセスを許されない者からのアクセスを防止する措置を講じていること。(引用文献[1])
  情報に関して、アクセスを認められた者だけがこれにアクセスできる状態を確保することをいう。(引用文献[4])
     
  脅威 (threat)
  システム又は組織に損害を与える可能性があるインシデントの潜在的な原因。(JIS Q 13335-1:2006)
     
  共用サーバ
  電子化文書又は電子文書を格納する装置において、ネットワーク上で共用して使う仕組みを提供するサーバ。(JIS Z 6016:2008)
     
  記録 (records)
  (1).あらかじめ設定された目的のために選択され提示された人物又は事物に関するデータの集合。 (2).官庁、組織及び個人が、法的業務遂行又は事務的交渉のために作成し、受領し又は保持する資料。 (JIS X 0701:2005)
  法的な責任の履行、又は業務処理における、証拠及び情報として、組織、又は個人が作成、取得及び維持する情報。(JIS X 0902-1:2005)
  達成した結果を記述した、又は実施した活動の証拠を提供する文書。 (JIS Q 9000)
     
  記録管理 (records management)
  記録の作成、取得、維持、利用、及び処分の効率的で体系的な統制に責任をもつ管理の分野であって、記録の形で業務活動及び処理に関する証拠及び情報を取り込み、維持するためのプロセスを含む。
参考)記録管理(record management)の管理対象は、記録(records)であるが、我が国で一般的に使われている文書管理は、記録(records)のほかに文書(documents)をも管理対象としており、その範囲が広い。(JIS X 0902-1:2005)
     
  記録システム (records system)
  長期間、記録を取り込み、維持し、アクセスを提供する情報システム。(JIS X 0902-1:2005)
     
  記録媒体
  文書を記録する媒体、記録メディアともいう。例えば、紙、マイクロフィルム、磁気テープ、光ディスク、磁気ディスクなど。磁気テープ、光ディスク、磁気ディスクなどは、電磁的記録媒体ともいう。電磁的記録とは、電子的方法、磁気的方法など、人の近くによっては認識することができない方式で作られる記録をいう。(JIS Z 6016:2008)
   
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  検索性
  電磁的記録に記録された事項について必要な程度で検索をすることのできる措置を講じていること。 (引用文献[1])
   
  見読性
  必要に応じ電磁的記録に記録された事項(画像読取装置により読み取ることにより作成された場合には、必要な程度で画像読取装置により読み取られた書面の内容)を出力することにより、直ちに整然とした形式及び明瞭な状態で使用に係る電子計算機その他の機器に表示及び書面を作成できること。 (引用文献[1])
  必要に応じ電磁的記録に記録された事項を出力することにより、直ちに明瞭かつ整然とした形式で使用に係る電子計算機その他の機器に表示し、及び書面を作成できるようにすること。 (引用文献[5])
     
  原本 (copy)
  複製又は、より完成度の高い資料が作成される元の資料。
備考:自然言語では原本は原資料として扱われることが多い。 (JIS X 0701:2005)
   
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  公証(notarization)
  内容、発信元、時刻及びあて先といった特性の正確さを、後で確認できるようにするために信頼できる第三者にデータを登録すること。 (JIS X 5004-1:1991)
     
  交付
  法令の規定により民間事業者等が書面又は電磁的記録に記録されている事項を交付すること。ただし、裁判手続等において行うもの及び行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律第二条第六号に規定する申請等として行うものを除く。 (引用文献[1])
     
  公文書 (public record)
  国内法で定められた記録およびアーカイブズ。 (JIS X 0701:2005)
     
  コピー (copy)
  (1):資料の複製又は転写物。 (2):資料に複数の見本がある中の一見本。 (JIS X 0701:2005)
   
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  索引付け (indexing)
  記録及び/又は情報の検索を容易にするアクセス点を定めるプロセス。(JIS X 0902-1:2005)
     
  作成
  民間事業者等が書面又は電磁的記録を作成し、記載し、記録し、又は調製することをいう。ただし、裁判手続等において行うものを除く。 (引用文献[2])
     
  残留リスク (residual risk)
  リスク対応の後に残っているリスク。(JIS Q 13335-1:2006)
   
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  仕切紙
  索引単位の仕切りに用いる紙。(JIS Z 6016:2008)
     
  資産 (asset)
  組織にとって価値を持つもの。(JIS Q 13335-1:2006)
     
  指針 (guidlines)
  方針のなかに設定された目標を達成するためになすべきこと及びその方法を明らかにした記述。(JIS Q 13335-1:2006)
     
  縦覧
  法令の規定により民間事業者等が書面又は電磁的記録に記録されている事項を縦覧させること。ただし、裁判手続等において行うものを除く。 (引用文献[1])
     
  承認 (approval)
  あるものがあらかじめ定義した要求事項に適合していることの権威ある者による保証。 (JIS Z 8245-1:2001)
     
  情報管理 (information management)
  ある組織内における情報源の企画、管理および利用。 (JIS X 0701:2005)
     
  情報資産
  情報及び情報を管理する仕組み(情報システム並びにシステム開発、運用及び保守のための資料等)の総称。 (引用文献[3])
     
  情報システム
  同一組織内において、ハードウエア、ソフトウエア、ネットワーク、記録媒体で構成されるものであって、これら全体で業務処理を行うもの。 (引用文献[3])
     
  情報処理施設(情報処理設備)(Information processing facilities)
  情報所ののシステム、サービス若しくは基盤のいかなるもの、又はそれを収納する物理的場所。(JIS Q 27002:2006)
     
  情報セキュリティ (information security)
  情報資産の機密性、完全性及び可用性を維持すること。 (引用文献[3])
  情報又は情報処理設備にかかわる機密性、完全性、可用性、否認防止、責任追跡性、真正性並びに信頼性の定義付け、達成及び維持に関連したすべての側面。(JIS Q 13335-1:2006)
  情報の機密性、完全性及び可用性を維持すること。さらに、真正性、責任追跡性、否認防止及び信頼性のような特性を維持することを含めてもよい。(JIS Q 27002:2006)
     
  (情報セキュリティ )インシデント (information security incident)
  事業活動又は情報セキュリティを損ねる可能性のある、予期しない又は望んでいない事象。情報セキュリティインシデントには次のものがある。
- サービス、設備又は施設の停止
- システムの動作不良又は過負荷
- 人為的誤り
- 方針又は指針への不適合
- 物理的セキュリティに関する取り決めへの違反
- 管理されていないシステム変更
- ソフトウェア又はハードウェアの動作不良
- アクセス違反 (JIS Q 13335-1:2006)
     
  情報セキュリティポリシー
  各省庁が所有する情報資産の情報セキュリティ対策について、各省庁が総合的・体系的かつ具体的にとりまとめたもの。どのような情報資産をどのような脅威から、どのようにして守るのかについての基本的な考え方並びに情報セキュリティを確保するための体制、組織及び運用を含めた規定。情報セキュリティ基本方針及び情報セキュリティ対策基準からなる。 (引用文献[3])
     
  情報セキュリティマネジメントシステム ISMS (information security management system)
  マネジメントシステム全体の中で、事業リスクに対する取り組み方に基づいて、情報セキュリティの確立、導入、運用、監視、レビュー、維持及び改善を担う部分。
注記 マネジメントシステムには、組織の構造、方針、計画作成活動、責任、実践、手順、プロセス及び経営資源が含まれる。(JIS Q 27001:2006)
     
  処分 (disposition)
  処分権限又はその他の規定に基づいて文書化された、記録の保有、廃棄又は移管の決定に関係したプロセスの範囲。(JIS X 0902-1:2005)
     
  署名等
  署名、記名、自署、連署、押印その他氏名又は名称を書面に記載することをいう。 (引用文献[2])
     
  書面
  人の知覚によって認識することができる情報が記載された紙その他の有体物を指す。 (引用文献[1])
  書面、書類、文書、謄本、抄本、正本、副本、複本その他文字、図形等人の知覚によって認識することができる情報が記載された紙その他の有体物をいう。 (引用文献[2])
     
  資料 (document)
  ドキュメンテーションプロセスにおいて、一つの単位として処理することが可能な記録情報又は事物。 (JIS X 0701:2005)
     
  真正性 (authenticity)
  ある主体又は資源が、主張どおりであることを確実にする特性。真正性は、利用者、プロセス、システム、情報などのエンティティに対して適用する。 (JIS Q 13335-1:2006)
  正当な権限において作成された記録に対し、虚偽入力、書き換え、消去、及び混同が防止されており、かつ、第三者から見て作成の責任の所在が明確であることである。なお、混同とは、患者を取り違えた記録がなされたり、記録された情報間での関連性を誤ったりすることをいう。 (引用文献[5])
     
  信頼性 (reliability)
  意図した動作及び結果に一致する特性。 (JIS Q 13335-1:2006)
   
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  スキャナ (scanner)
  走査によってアナログ信号又はディジタル信号を出力する装置。(JIS Z 6015:2010)
     
  スキャニング、走査 (scanning)
  書面等をスキャナにより読み取り、画像情報として電子化すること。 (引用文献[1])
  文書、図形などの画像を画素の時系列に分解し、その光学濃度に応じたアナログ信号を出力すること。(JIS Z 6015:1997) [2010年に改訂されたJISからは、この用語説明は削除されています。]
   
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  ぜい(脆)弱性 (vulnerability)
  一つ以上の脅威がつけ込むことのできる。資産又は資産グループがもつ弱点。 (JIS Q 13335-1:2006)
     
  整理 (arrangement)
  資料を組織化し管理するための知的及び物理的作業。 (JIS X 0701:2005)
     
  責任追跡性 (accountability)
  あるエンティティの動作が、その動作から動作主のエンティティまで一意に追跡できることを確実にする特性。 (JIS Q 13335-1:2006)
     
  説明責任 (accountability)
  個人、組織及び集団はその行動に対する責任をもち、その行動を他の人々に説明することを要求され得るという原則。(JIS X 0902-1:2005)
     
  セーフガード (safeguard)
  リスク対応のための慣行、手順又は仕組み。
注記)“セーフガード”は“管理策”と同義語とすることがある。 (JIS Q 13335-1:2006)
   
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走査 (scan)

  文書、図形などの画像を画素の時系列に分解し、その光学濃度に応じた信号を出力すること。(JIS Z 6015:2010)
     
  走査器、スキャナ (scanner)
  走査によってアナログ信号又はディジタル信号を出力する装置。(JIS Z 6015:1997) [2010年に改訂されたJISからは、この用語説明は削除されています。]
   
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  タイムスタンプ (Time stamp)
  電子化文書及び電子文書がいつから存在しているのか、及びその時点から第三者だけでなく作成者本人にも改ざんされていないことを証明する技術。(JIS Z 6016:2006)
     
  縦置きファイリング (vertical filing)
  資料を書架上に立てておくこと。 (JIS X 0701:2005)
   
  ダブリンコア (Dublin Core Metadata)
 

情報資源発見のためのメタデータ(索引、抄録など)記述の標準仕様。
注記:電子化文書の管理において、ダブリンコアに準拠したタイトル、作成者などの情報を記述することで、文書の検索性を高めることができる。 (JIS Z 6017:2013)

   
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  長期保存 (Long-term Preservation)
  保存期間10年〜30年程度において、真正性及び見読性を保証できる状態で、電子化文書を保存すること。
注記:所定の期間を超えて保存する場合は、媒体移行を行なうことで長期保存年限を延ばすことができる。(JIS Z 6017:2013)
     
  著作者
  著作物を創作する者をいう。(著作権法)
     
  著作物
  思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。 (著作権法)
   
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  追跡 (tracking)
  記録の移動及び利用のための情報を作成し、取り込み、維持すること。(JIS X 0902-1:2005)
   
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  データ (data)
  情報を表すものであって、伝達、解釈又は処理に適するように形式化され、再度情報として解釈できるもの。(JIS Z 8245-1:2001)
     
  データベース (database)
  複数の適用業務分野を支援するデータの集まりであって、データの特性とそれに対応する実体との間の関係を記述した概念的な構造に従って編成されたもの。(JIS X 0001:0994)
  関係データの集合であって、所定の目的又は所定のデータ処理システムに適合したもの。(JIS X 0701:2005)
  論文、数値、図形その他の情報の集合物であつて、それらの情報を電子計算機を用いて検索することができるように体系的に構成したものをいう。 (著作権法)
     
  ディザリング (dithering)
  多数のセルからなる画像において、黒、白又は色の異なる組合せによって構成されるセルを用いて、濃淡又は色を表現する方法。(JIS Z 6015:2010)
     
  ディジタル (digital)
  数字によって表現されるデータ及びそのデータを使う処理過程又は機能単位に関する用語。(JIS X 0001:1994)
     
  ディジタルデータエラー (digital data error)
  誤り訂正を適用する前の記録したデータに対する誤り。(JIS Z 6017:2013)
     
  デジタル化 (digitize)
  文書、図形などを画素に分解し、数値化すること。(JIS Z 6015:2010)
     
  ディジタル署名 (digital signature)
  受信側でデータ単位の発信元及び完全性を保証し、受信側などの偽造から保護するためにデータ単位に付加されるデータ又はデータ単位の暗号変換。(JIS X 5004:1991)
     
  ディジタイザ (digitizer)
  文書、図形などをディジタル化する装置。(JIS Z 6015:1997) [2010年に改訂されたJISからは、この用語説明は削除されています。]
     
  ディジタル画像 (digital image)
  色及び明るさを段階的に数量化した画素で構成される画像。(JIS Z 6015:1997)
     
  電子化 (electronic imaging)
  紙文書又はマイクロフィルム文書を、スキャナなどを用いて電子画像(ビットマップ)化すること。(JIS Z 6016:2008)
     
  電子化プロセス
  紙文書又はマイクロフィルム文書を、電子化する手段及び利用する手順。(JIS Z 6016:2008)
     
  電子化文書
  紙文書又はマイクロフィルム文書を、電子画像(ビットマップ)化した文書。(JIS Z 6016:2008)
     
  電子署名 (Electronic signature)
  紙文書における従来の手書きによる署名や押印に代わるもので、電子化文書及び電子文書の改ざん検知を可能にし、誰が作成した文書であるかを証明する技術。(JIS Z 6016:2008)
     
  電磁的記録
  電子的方式、磁気的方式その他の人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。 (電子帳簿保存法)
     
  電磁的保存等
  電磁的記録により保存、作成、縦覧又は交付を行うこと。 (引用文献[1])
     
  電子取引
  取引情報(取引に関して受領し、又は交付する注文書、契約書、送り状、領収書、見積書その他これらに準ずる書類に通常記載される事項をいう。以下同じ。)の授受を電磁的方式により行う取引をいう。 (電子帳簿保存法)
     
  電子文書
  パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ上のソフトウェアなどで作成された文書。(JIS Z 6016:2008)
  当初より電磁的記録により作成された文書およびイメージ化文書を指す。 (引用文献[1])
   
  電子文書マネジメントシステム (EDMS:electronic document management system)
  文書のライフサイクルを通して文書のマネジメントを扱うコンピュータを基礎とした仕組み。 (JIS Z 8245-1:2006)
     
  電子保管庫 (Electronic strage system)
  電子化文書及び文書の属性情報、管理台帳を保管する場所であり、サーバ、PCサーバ及びこれらに接続される各種記録媒体で構成するシステム。(JIS Z 6017:2013)
   
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  統合コンテンツマネジメント(ECM) (enterprise content management)
  組織が機能する上で大事な情報を入手し、組織化し、保存し、提供するための一連の処理方法及び統合する管理方式。
注記1:これはコンテンツの入力、分類・登録などの処理、保管、保存及び配付の五つの要素に分けられる。
注記2:ECMの基本的な目的は、アクセスを効率化し、ボトルネックを解消し、セキュリティを適正化し、真正性を保って、経費を最小限にすること。 (JIS Z 6015:2010)
     
  登録 (registration)
  電子化文書又は電子文書が、検証を経て、組織で指定された者によって確認され、定められた管理台帳に記録すること。(JIS Z 6016:2008)
  システムへの入力時に記録に独自の識別子を与える行為。(JIS X 0902-1:2005)
     
  登録票 (registration chart)
  電子化する文書の索引を記録したもの。(JIS Z 6015:2010)
     
  ドキュメンテーション (documentation)
  保管、分類作業、検索、利用又は伝達を目的とする、記録情報の継続的・系統的な蓄積及び処理。 (JIS X 0701:2005)
   
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  ドロップアウトカラー (dropout color)
  人間の目には認識できるが、スキャナで読み取ると背景色と同化して識別できなくなる色。
注記:OCRにおけるけい(罫)線除去などに用いられる。(JIS Z 6015:2010)
     
  廃棄 (destruction)
  記録を除去又は削除して、いかなる再生も不可能にするプロセス。(JIS X 0902-1:2005)
     
  媒体移行 (Migration of Recording Media)r
  電子化文書の原本性を保証しながら、別の記録媒体にファイル形式を変更することなく移し替えること。(JIS Z 6017:2013)
     
 

ハードコピー(hard copy)

  通常は紙の上に作成されたコピー(1)であって、機器の助けを借りずに読み取りが可能なもの。 (JIS X 0701:2005)
     
  ハーフトーン (halftone)
 

2値画像において、ディザリング、誤差拡散などによって生成される中間調のこと。(JIS Z 6015:2010)

   
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  非可逆圧縮 (lossy compression)
  処理によって情報の一部が欠落し、処理前の状態を完全には復元することができない圧縮方法。(JIS Z 6015:2010)
     
  画素、ピクセル (picture element、pixel)
  ディジタル画像の最小要素。(JIS Z 6015:2010)
     
  ビットマップ (bit-mapped image)
  文字、記号、図などを点(画素)の集まりで表現した電子画像。(JIS Z 6016:2008)
   
  ビットマップ画像 (bit-mapped image)
 

個々の画素に応じた電子データからなる画像。
注記:ビットマップ画像には、個々の画素を1ビット(0又は1)で表すモノクロ2値画像、個々の画素を 複数ビットで表して諧調を表現するモノクロ多値画像、カラー画像などがある。(JIS Z 6015:2010)

   
  否認防止 (non-repudiation)
  ある活動又は事象が起きたことを、後になって否認されないように証明する能力。(JIS Q 13335-1:2006)
   
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  ファイリング (filing)
  資料をファイル(1)又はファイル(2)に収めること。 (JIS X 0701:2005)
  能率的な事務処理を図るために総合的かつ系統的な分類に従つてする文書、磁気テープ等の整理(保管を含む。)をいう。 (労働者派遣法施行令)
     
  ファイル (file)
  (1).作業者の当座の利用のために、又は文書的整理の過程で集められ、同じ主題、活動又は業務にかかわるものとして組織化された単位。 (2).一つの単位として蓄積され処理される記録集合。 (JIS X 0701:2005)
  一つの単位として記憶又は処理される、レコードからなる名前の付いた集合。(JIS X 0001:1994)
     
  複製 (reproduction)
  原資料であると認識される資料から複製された類似の資料。 (JIS X 0701:2005)
  印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により有形的に再製することをいい、次に掲げるものについては、それぞれ次に掲げる行為を含むものとする。
イ 脚本その他これに類する演劇用の著作物 当該著作物の上演、放送又は有線放送を録音し、又は録画すること。
ロ 建築の著作物 建築に関する図面に従つて建築物を完成すること。 (著作権法)
     
  文書 (document)
  人の意思を文字、その他の記号、画像などの手段で記録媒体などに記録したもの。(JIS Z 6016:2008)
  一つの単位として取り扱われる記録された情報。又はオブジェクト。(JIS X 0902-1:2005)
  情報及びそれを保持する媒体。 (JIS Q 9000)
  使用者とシステムの間で1単位としてマネジメントでき、かつ、交換できる固定され構造化された一定量の情報の集まり。(JIS Z 8245-1:2006)
     
  文書化 (documentation)
  与えられた主題に関連する文書の収集。(JIS Z 8245-1:2006)
     
  文書のライフサイクル (document life cycle)
 

文書の寿命特性、又は文書を作成、登録、利用、保管・保存及び廃棄する一連のプロセスの全期間。(JIS Z 6016:2008)

  文書の概念的な着想の段階から論理的・物理的に削除されるまでの期間。(JIS Z 8245-1:2006)
     
  分類 (classification)
  論理的に構成された規定、方法及び手順規則に従ったカテゴリによる業務活動及び/又は記録の系統的な識別及び配列。(JIS X 0902-1:2005)
     
  分類システム (classification system)
  分類を行うためのシステム。(JIS X 0902-1:2005)
   
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  ベクトル (vector)
  図形を構成する線の一部で、方向及び大きさを持った部分。(JIS Z 6015:2010)
     
  ベクトル画像 (vector data image)
  複数のベクトルデータからなる直線、円、円弧などの幾何学的な画像。(JIS Z 6015:2010)
     
  ベースライン管理策 (baseline controls)
  あるシステム又は組織のために設定されたセーフガードの最低限の組合せ。(JIS Q 13335-1:2006)
     
  変換
  紙文書又はマイクロフィルム文書を、電子化すること。(JIS Z 6016:2008)
  ある媒体から別の媒体に、又はある形式から別の形式に記録を変換するプロセス。(JIS X 0902-1:2005)
   
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  報告書 (report)
  事実の提示を含む、又は行為、調査、研究、若しくは出来事の記録を含む資料。 (JIS X 0701:2005)
     
  方針 (polycy)
  経営陣が正式に表明した包括的な意思及び方向付け。(JIS Q 13335-1:2006)
     
  法令
  法律及び法律に基づく命令をいう。 (引用文献[2])
     
  保管 (storage)
  (1)後の利用に備えるため、データ並びに資料の配置及び保持にかかわる過程。 (2)資料を規定の条件化に保ち、その検索又はその中に含まれる情報の検索を可能にするための保存方法。 (JIS X 0701:2005)
     
  保管責任 (custody)
  資料の物理的保存に関する責任。 備考:法的権限を必ずしも要しない。 (JIS X 0701:2005)
     
  保存 (preservation)
  資料及びコレクションの健全性を保持し、寿命を長くする他のすべての方策で、財政的、政策的決定も含む。 (JIS X 0701:2005)
  真正な記録を長期にわたり技術的、内容的に存続し続けられるようにするためのプロセス及び運用。(JIS X 0902-1:2005)
  法令の規定により書面又は電磁的記録を保存し、保管し、管理し、設け、備え、備え置き、備え付け、又は常備すること。ただし、裁判手続等において行うものを除く。(引用文献[1])
     
  保存性
  記録された情報が法令等で定められた期間に渡って真正性を保ち、見読可能にできる状態で保存されることをいう。 (引用文献[5])
     
  保存等
  保存、作成、縦覧又は交付のこと。(引用文献[1])
   
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  マイクロフィルム文書
  マイクロフィルムに記録した文書。(JIS Z 6016:2008)
     
  マスタ(master)
  複製(デュープ)のために最初に作成される電子データ。又は電子データが記録されているもの。
備考:この場合、前者をマスタデータ又は単にマスタ、後者をマスタメディア(マスタデータが記録されている媒体、マスタCD、マスタMO、マスタ磁気テープなど。)という。 (JIS Z 6015:1997) [2010年に改訂されたJISからは、この用語説明は削除されています。]
   
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民間事業者等

  法令の規定により書面又は電磁的記録の保存等をしなければならないものとされている民間事業者その他の者をいう。ただし、次に掲げる者を除く。
イ 国の機関
ロ 地方公共団体及びその機関
ハ 行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律 (平成十四年法律第百五十一号)第二条第二号 ニからチまでに掲げるもの (引用文献[2])
   
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  メタデータ (metadata)
 

記録のコンテキスト(背景・状況・環境)、内容、構造、及びある期間の記録の管理について説明したデータ。(JIS X 0902-1:2005)

   
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  モアレ (moire)
  二つの規則的な模様の重なりによって生じる粗い模様。 (JIS Z 6015:2010)
   
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  横置きファイリング(flat filing)
  資料を書架の棚板に平行な位置に置くこと。 (JIS X 0701:2005)
   
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  ラスタ(raster)
  直線状に一列に並べられた多数の画素の配列。(JIS Z 6015:2010)
     
  ラスタ画像(raster image)
  ラスタで構成された格子状の画像。(JIS Z 6015:2010)
     
  ラスタデータ(raster data)
  画像を直線状に一列に並べられた多数の画素の配列で表現したデータ形式。(JIS Z 6015:2010)
   
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  リスク(risk)
  事態の確からしさとその結果の組合せ、又は事態の発生確率とその結果の組合せ。(JIS Q 2001:2001)
  ある脅威が、資産又は資産のグループのぜい(脆)弱性につけ込み、そのことによって組織に損害を与える可能性。これは事象の発生確率と事象の結果との組合せによって測定できる。 (JIS Q 13335-1:2006)
     
  リスクアセスメント(risk assessment)
  リスク特定、リスク分析及びリスク評価を組み合わせたプロセス。(JIS Q 13335-1:2006)
     
  リスク対応(risk treatment)
  リスクを変更するために方策を選択及び実施するプロセス。 (JIS Q 13335-1:2006)
     
  リスク分析(risk analysis)
  リスクの重大さを算定するための体系的なプロセス。 (JIS Q 13335-1:2006)
     
  リスクマネジメント(risk management)
  リスクに関して、組織を指導管理する、調整された活動。(JIS Q 27002:2006)
備考)リスクマネジメントには、一般的にリスク算定、リスク評価、リスク対応、リスク受容およびリスクコミュニケーションを含む。
  ICTシステムの資源に作用する不確かな事象を特定し、制御し、また、それらを除去又は最小化する総合的なプロセス。(JIS Q 13335-1:2006)
     
   
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A-Z
  ICT (Information and Communications Technology)
  情報通信技術 (JIS Q 13335-1:2006)
     
  ICTセキュリティ (ICT security)
  ICTにかかわる機密性、完全性、可用性、否認防止、責任追跡性、真正性および信頼性の定義付け、達成及び維持に関連した全ての側面。 (JIS Q 13335-1:2006)
     
  ICTセキュリティ方針 (ICT security polycy)
  組織及びそのICTシステム内において、取扱いに慎重を要する情報を含む資産の管理・保護・配付を統制する規則、指示及び慣行。 (JIS Q 13335-1:2006)
     
  OCR (Optical Character Recognition)、(Optical Character Reader)
  電子化文書を、コードデータとして認識すること又は認識する技術。光学的手法による文字認識又は光学式文字読取り装置の略。前者は技術の名称、後者はそれを応用したシステムの名称。(JIS Z 6016:2008)
     
  PDF (Portable Document Format)
  電子文書及び電子化文書のファイル形式の一つ。長期保存に適した形式として ISO 19005-1 による PDF/A がある。(JIS Z 6016:2008)
     
  TIFF (Tag Image File Format)
  電子化文書のファイル形式の一つ。(JIS Z 6016:2008)
   
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法律、JIS以外の引用文献

[1]. 文書の電磁的保存等に関する検討委員会」報告書」経済産業省 平成17年5月
[2]. 民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律
[3]. 情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」 情報セキュリティ対策推進会議 平成12年7月18日
[4]. 政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準(第3 版)」情報セキュリティ政策会議 2008 年2 月4 日
[5]. 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4 版」厚生労働省 平成21 年3 月

 

| Topページ | 0.はじめに | 1.情報の記録 | 2.増加する書類 | 3.作成から廃棄まで |
| 4.書類の整理 | 5.書類の電子化 | 6.電子化書類の活用 |

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| 10.ファイリングを考慮した書類の作成 | 11.マネジメントシステム |
| 12.リスク管理 | 13.ファイリングに関する動き | 14.付録 | 15.編集雑記 |


Updated on 2013/09/28